トルコ大地震 知られざる闘い 〜独占密着!ニッポン医療チーム〜

テレビ東京 ガイアの夜明け

トルコ大地震 知られざる闘い 〜独占密着!ニッポン医療チーム〜

2月6日に発生したトルコ・シリア大地震。死者5万人を超える大災害となった。現地では負傷した多くの人々が満足な治療も受けられないままの状態。そんな状況を救おうと、日本の医療チームがすぐさま現地入りし活動を始めた。その緊急医療支援チームにガイアのカメラが独占密着。異国の地であり、災害という過酷な現場での苦悩の数々。それでも患者の為に最善を尽くそうとする日本の医療従事者たち。現地で繰り広げられた知られざる闘いに迫る。

日の丸医療チームの総力でトルコの傷ついた人々を救え!

地震発生の直後、日本から被災地へ次々と医療チームが派遣されていた。その一つが、JICA(国際協力機構)の国際緊急救助隊、通称JDR。トルコ政府の要請を受けて地震発生の2月6日に早くも救助隊が出発した。医療チームも180人を派遣。JDRの石原猛団長は「東日本大震災ではトルコに助けてもらった。今度は我々が助ける番だ」と語る。そしてここにも、現地へ医療チームを派遣する民間病院が…。全国75の病院を抱える徳洲会グループ。民間としては国内最大の医療法人だ。その徳洲会が母体となり組織したのがNPO法人・TMAT(Tokushukai Medical Assistance Team)。1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに徐々に組織化され、今では国内はもとより、海外の災害にも駆けつけている。今回も、医師や看護師、薬剤師などで結成したチームを、震源地から程近い地域に派遣。ガイアはその活動に密着した。メンバーのひとり、福岡徳洲会病院の救急医・町田崇(まちだ・たかし)さんは今回が初めての災害派遣。元々薬剤師だったが、災害での医療支援をしたいとの思いから41歳で医師になった。しかし、現場の惨状と次々にやってくる患者を目の当たりにして、異国の地で医療を行う難しさを突きつけられる。メンバーの中には看護師の姿も・・・。伊豫田かなえさんはこの道24年のベテラン。これまでの自分の経験を活かしたいと初めてTMATの活動に参加した。満足な医療品があるわけではない中、知恵と工夫で、患者のために最善を尽くす。そんな中、TMATの元に治療にやってきた4歳の少女、メリエンちゃん。命は助かったものの右手を失ってしまったという。手術したものの、今後のためにも予後の治療が何より大切だ。町田さんたち医師と、伊豫田さんたちの看護師たちの“寄り添う医療”が始まった。今回のTMATの役目は、現地の医療体制が整い、トルコ人の病院スタッフたちに引き継ぐまで。別れの日、チームと現地の人の間には、深い絆が生まれていた。

発生から1カ月 復興へ立ち上がる人々を救うニッポン企業

捜索や医療の支援から今後は復興へ向けた動きが加速してくる。現在、トルコ政府は仮設住宅の建設を急ピッチで進めていた。そこで欠かせないのが、日本のコマツの重機。油圧ショベルを無償貸与するなど、トルコの住宅建設に一役買っている。さらに、トルコに工場をもつ東洋鋼鈑(とうようこうはん)は、社員たちのために、敷地内に仮設テントや仮設住宅を建てて、生活を支援している。被災地で貢献する日本企業の取り組みも取材する。

担当ディレクター:

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